地方在住のSEについて


 
数年前までSIerでSEとして働いていました。
私の場合、まずは東京にいて、その後福岡、大分と移って来たのですが、都市部から離れて地方で働きたいというエンジニアも多いと思います。
今回は、地方のSEのメリット、デメリットについてお伝えしたと思います。

まずは地方在住SEのメリットからまとめていきます。

通勤で消耗しない

一番のメリットはこれじゃないかと思います。
都市部では電車通勤が当たり前ですが、地方では交通の便があまりよくありません。
車社会になるので、通勤も必然的に車になります。

東京に住んでた頃は毎日満員電車で通勤していましたが、それに比べると車通勤は天国です。
満員電車だと通勤だけで疲れますからね。

親が地方にいる場合は親のそばで働ける

親が地方にいらっしゃる方限定ですが、親の近くで働けるという点はメリットになるかと思います。

実家への帰省も楽ですよね。

生活費が減る

生活費、特に家賃は地方が断然安いです。
現在住んでいるところは2LDKですが、月6万ちょっとです。
東京で2LDKで6万となるとなかなか見つけるのは難しいのではないでしょうか。

その他の生活コストも下がった印象です。
道端に生産者直売所みたい場所がちょくちょくあって、スーパー等で買うより2~3割程度安い値段で食材が手に入ります。

   
これだけ見ると地方万歳という感じですね。
ですが、メリットがある反面、デメリットも存在します。

実は地方勤務じゃない

根底から覆す話ですが、地方がいいと思って地方の企業に勤めても、結局そこで働けないという事態は発生します。
実は籍は地方の企業においたまま、出張という形で数年単位で都市部に行かなければならないことはあります。

こればかりは会社や会社内でも部署によるところがありますが、私の所属している部署では数年単位の東京出張等がざらにありました。

理由は地方にIT系の仕事が少ないからです。
やはりシステム開発の案件などは都市部に集中しており、地方にもないわけではないのですが、規模が小さかったり、ずっと同じシステムを利用している等で新規に案件の取得が難しい状況です。
そのため、東京行われている案件に参加し、その流れで東京出張となり、プロジェクトが終わるまで数年間東京に拘束という流れです。

見かけ上は地方の企業に勤めていても、実情は東京勤務。
地方に家もあるので、なかなか安定しない生活になります。
結婚されて子供がいらっしゃる方は子供と過ごす時間も減り、厳しいものがありますね。

給料が安い

やはり都市部に比べると給料は低いところが多いです。
ただ、都市部ではその分生活コストもかかりますし、地方に来て使えるお金が減ったという印象はありませんでした。

仕事終わりに飲んで帰れない

東京では仕事終わりに飲んで帰るなんてことよくやりますが、車通勤なので気軽にそういったこともできません。
飲み会は事前に予定を立ててその日だけバスや電車等を利用して通勤という形になります。
その日の気分で飲んで帰るというのはなかなか難しいです。
  

地方でSEをしたいなら

確実な方法としては社内SEという手段があります。
比較的ホワイトな環境で地方に居続けることも可能ではないでしょうか。

近年増えつつありますが、リモートワーク可能な企業に勤務するという手段もあります。

私のようにフリーランスとしてリモート案件で生活していくという手段もあります。

働き方改革が謳われて居ますがそういったニーズも満たせるような制度、仕組みが整ってくると地方の未来も明るいですね。