こんにちは、natsukazeです。
アプリ開発をしていておそらく一番最初に作るのってカジュアルゲームになるんじゃないかと思います。
また、ある程度開発に慣れてきた後もカジュアルゲームを作りたくなる時が来ます。
カジュアルゲームって作っていて楽しんですよね。
わりかし短い時間でできて、リリースまで行えると達成感あります。
そのようにして結構な数のカジュアルゲームがストアには並びますが、カジュアルゲームで収益化を目指すのはかなり大変だと思っています。
今回はその辺りをまとめて、収益化を目指す場合の方法を考えてみました。
カジュアルゲームで収益を考えている人は必見の内容です。
そもそもカジュアルゲームとは
まずカジュアルゲームとはどんなものか考えます。
短時間でのプレイが可能で、ルールや操作方法も説明書を読まなくても把握できるほどシンプルな、誰にでも比較的簡単に遊べるゲーム群を指して呼ぶことが多い。
出典元:Wikipedia
スマホアプリだと1ゲームが数秒で終わり、それが何ステージが続いていくようなアプリが多いですね。
そういったアプリを想定して話を進めていきます。
個人開発で収益性を考えた時カジュアルゲームはおすすめしない
いきなりですが、個人で開発されている方で収益を考えてアプリを出すならカジュアルゲームはあまりお勧めできません。
趣味で作る場合であったり、収益を考えない場合は良いと思いますが、収益を考える場合は他のジャンルを作成した方が良いと思います。
その理由を解説するために、カジュアルゲームのビジネスモデルについてからお話ししたいと思います。
カジュアルゲームの収益化には大量ダウンロードが必要
まずカジュアルゲームですが、ゲーム自体が非常に短く、長く遊ぶタイプというよりは、空き時間に遊ばれることが多いと思います。
ゲームのプレイ時間も短く、継続率も他のジャンルに比べて低くなります。
その場合どうなるかというと、ダウンロード辺りの収益性が低くなります。
逆に放置ゲーム、RPGといったジャンルは、長く遊ばれるジャンルであるため、1ダウンロードあたりの収益性が高いです。
参考までに主要なジャンルの収益性は下記のようになっています。
「ゲームタイプ別 1DL辺りの収益参考値」というスライドですね。
こういったダウンロードあたりの収益性の低いジャンルの場合、収益化を成功させるためには大量のダウンロード必要になります。
ただ、現在のストア状況から、個人で大量ダウンロードを得るということは難しいです。
そういった大量のダウンロードを得るためにはどうすれば良いのでしょうか。
大量のダウンロードのためには広告費が必要
身も蓋もない話になりますが、単純に露出を増やす必要があり、つまりは広告費を投入して広告を増やします。
一昔前は個人でアプリを出しても100万ダウンロードといった時代もありましたが、現在はそんなことは非常に珍しいパターンです。
広告なしで、大量ダウンロードを実現させるのは、困難な状況です。
つまりカジュアルゲームとは大量の広告費を投入して初めて大きな収益を出せるようなジャンルであると言えます。
資本のある企業と広告費で勝負すると負けるのは必然
単純なお金の戦いになると、圧倒的に企業が有利です。
ストアでも上位にランクインするカジュアルゲームは企業製のものがほとんどです。
個人開発では少ないダウンロードでも収益化が可能な、放置ゲームや他のジャンルを作成した方が収益を考える上では賢い選択と言えます。
それでも個人でカジュアルゲームでヒットするためには
そんな状況でも個人でカジュアルゲームを出す場合の気をつけることなどまとめたいと思います。
そのために、まず、カジュアルゲームになにが求められているかを考えます。
どんな時にカジュアルゲームをするかを考えると、必要な機能が見えてきます。
- わかりやすさ
- すぐに始められてすぐに終われるようなゲーム性
- 面白さ
といった要素が重要ですね。
総じていうと「暇つぶし」です。
ユーザもガッツリゲームを楽しむわけではなく、ちょっと空いた時間が潰せればOKと考えている人が大多数だと思います。
それらを大前提として具体的な施策を考えていきます。
世界を対象にする
カジュアルゲームは簡単な操作であることが多く、説明を多く必要としません。
そのため、言語を含める必要がなく、ローカライズの手間が非常に楽です。
もしチュートリアル等で説明を加える場合も、画像を使用するなどで極力日本語を省き、世界に発信できるような状態にしておきましょう。
わかりやすいさ、触りごごちなど第一印象をよく考える
カジュアルゲームがそこまで期待されていない状態でプレイされる前提なので、わかりにくかったり、ちょっと触った時の触りごごち(操作性)が悪いと、すぐにユーザは離れていきます。
ゲーム性ももちろん大事なのですが、カジュアルゲームでわかりやすさと操作性にそれ以上に気をつけるべきです。
第一印象での見た目も大事です。
アイコン、ストアに載せる画像なども含まれます。
最近のストアの状況を見ると、上位のカジュアルゲームは凝ったデザインより、すっきりとしたフラットデザインのゲームが多い気がしますので、その方向で作成するのがオススメです。
フィーチャー枠を狙う
現在のストア状況でも、広告費をかけずに大量ダウンロードを得る方法はあります。
それはストアのフィーチャー枠です。
ストアのトップ等におすすめアプリが表示されていますよね。
そこに乗るだけで、大量のダウンロードが期待できます。
ただ、乗るためにはある程度のクオリティも求められますので、狙って乗るのは至難の技です。
特集されたらラッキーぐらいで考えておきましょう。
数を出す
「これを作る!」という明確な目標でカジュアルゲームを作る場合はそれに注力しても良いですが、収益を考えてカジュアルゲームに手を出す場合は、数を出しておきましょう。
一つ一つの収益は小さいかもしれませんが、チリも積もればと言いますし、それぞれの収益が積み重なればある程度の収益となります。
またそれぞれが何らかののタイミングでバズる可能性も0ではありません。その可能性を上げていくことが必要になります。
YouTuberに取り上げられたり、SNSで拡散されたり、そんなチャンスもありますので、めげずに出し続けることが重要です。
まとめ
ストアランキングを見てもカジュアルゲームというものは数点入っているので、需要としてはあると思います。
ただ、収益を考えると大量ダウンロードが必要とされるため、個人でやる分には厳しいかもしれません。
今回の記事のまとめるとこんな感じです。
- 個人でカジュアルゲームで収益を目指すのはお勧めできない。
- カジュアルゲームの収益化には大量のダウンロードが必要。大量のダウンロードは現状では広告費をかける以外では難しい。
- それでもやる場合はとりあえず数を出して目が出るチャンスを多くしておく。
これから作る人は上記を参考に頑張ってください。