大学進学の意義について


 

こんにちは、natsukazeです。

突然ですが、皆さんは大学には行かれましたか。
最近の大学進学率は50%を超えているので、二人に一人以上は大学に進学しているみたいですね。

大学の話題になると必ず、

「大学は意味がなかった。」
「大学に行くぐらいなら別のことやっておけばよかった。」

という意見を持った人が出てくると思います。

私も大学進学し、なんとか卒業までできましたが、卒業と同時に学んだ内容はほとんど忘れましたね(笑)

ただ大学進学が全くの無意味ではないと考えています。
在学中は気付かなかった大学の価値や、働き出してからもっと大学で勉強しておけばよかったと思うこともありました。

もしあなたが現在大学進学について悩んでいる、または在学中だけどこのまま漫然と過ごしていいのかと思っているならこれからの内容は必ず役に立つと思います。

私と大学の関わりあい

私は高校卒業後に4年生大学に進学しました。
専攻は情報工学でしたので、在学中はがっつりプログラミングや関連知識を学んでいました。

在学中は普通の学生で、卒業後やりたいこともなかったんですが、2年生ぐらいの頃からちょっと考えるようになります。

このまま漫然と過ごしてたらやばくね。
今やるべきことはなんだろう。
大学のゴールは就職だから少しでもいい会社に入ろう。
いい会社に入るためにはスキルアップ!人脈!

という短絡的思考で2年生ぐらいからは色々やってましたね。
えぇ、俗にいう意識高い系の学生です。

で、卒業後は無事大手SIerに就職できたのですが、数年勤務後に退職、現在はフリーランスとして活動しています。

そんな私が考える大学の価値についてまとめて行きたいと思います。

大学で学んだことは実社会で役に立っているのか

ほっっっとんど役に立ちません。

話しタネになるぐらいです。一般企業の実務ではまず使いません。

情報工学なので、プログラミングについては学びますが、実際に業務で使う言語を学ぶわけではなく、古い言語ですし、学ぶのは基礎のレベルです。
なので、卒業後に即戦力として働けることはありません。

ある程度ベースがあるので、他の同期とかに比べると多少はできるのですが、2~3年もすると全く変わらなくなります。
むしろ最初のアドバンテージの上にあぐらをかいて勉強を怠れば、普通に技術力で負けます。

ITの世界って移り変わりが激しいので、勉強を怠けた人から置いて行かれます。

なので必要なスキルはほぼ働き出してから学びました。

あれだけ苦労してテスト勉強とか論文とか書いていたのに、学んだことの1割も使っていない・・・。
そんな大学に行く価値はあるのでしょうか。

普通の人にとっての大学の最大のメリット

普通の人にとって大学に入ることの最大のメリットは「学歴」だと思います。
就職の時、高卒と大卒では大きく違います。そもそも高卒で募集をかけるとことろはかなり限られてきます。

学士、修士といった学位を得ることが、多くの人にとって一番の目的ではないでしょうか。

学歴は役に立つのか

少なくとも、大学で学んだ知識よりは役に立ちます。

就職、転職の際、学歴のフィルターはあり、大手企業ほど強いです。
どんなにスキルがあり、魅力的な人でも、学歴という一定の基準で書類選考で弾かれるということは往々にしてあります。

また将来グローバルに働きたい、例えばシリコンバレーでエンジニアなんかをしたい時、学位は重要になってきます。

仮にあなたがシリコンバレーでエンジニアとして働く場合、おそらくH1-Bビザというものを取得することになると思いますが、取得条件に学位が明記されています。
海外では学位があれば一定基準のスキルを満たされていると思われており、就労ビザの取得に大きく関わってきます。

学ぶ目的のある人にとっては最高の学びの場

普通の人にとっては学歴が一番の目的になると思いますが、もし学ぶ目的があるのであれば、大学ほど適した場所はありません。
最先端の技術、知識に触れる機会というものは人生においてなかなかありません。

もし働き出したら現場の実務に追われ、技術の探求、研究を行うのはほぼ無理です。

私の同期も、一度就職後研究のために大学に戻る人もいて、学ぶ人にとっては最高の環境でしょう。

大学を中退しようとしているあなたに伝えたいこと

よく大学を中退してやりたいことを優先する人をみます。

あのFacebookの創始者マーク・ザッカバーグも在学中にFacebookを立ち上げたのちは、ハーバード大を中退しています。

目的があるなら、意味のない大学を辞めてやりたいことに注力したい、という思いはありますが、一度冷静になってよく考えて欲しいです。

やりたいことは、本当に大学をやめないとそのことはできないのですか。
大学生はかなり時間の融通が利きます。在学しながらでもできないのでしょうか、
また卒業後でも遅くはないですか。

そして大学を中退してまでやることは本当に成功するのでしょうか。
ベンチャー企業の倒産は日常茶飯事のように発生しています。あなたのその事業はそれらとは違うと言い切れますか。

中退と同時にあなたは「新卒」という強力な武器も失ってしまいます。
多分大学生の方は理解していないかもしれませんが、新卒のカードはあなたが思うより強力です。

新卒というブランド

大学卒業時に人生で一度だけ使える強力なカードです。
これだけで、普段は門前払いされるような大企業であっても、門を開いてくれます。
GoogleやAppleといった世界的な大企業、転職するには相当ハードルが高いです。
でも新卒であれば、もちろん選考はありますが、転職よりははるかに可能性が高いです。

幸い日本の大学は、一度入ってしまえば、卒業するのはさほど難しくはありません。
数年在籍するだけで手に入る「新卒」また、一生使える「学歴」という武器が得られるので悪くない投資だと思います。
加えて在籍期間中に学ぶ意識さえあれば大量の知識をインプットできます。
それは「新卒」や「学歴」以上に、今後のあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。

それでもやるというあなたは休学してみて

大学では休学という選択肢もあります。
休学であれば、在籍したまま大学を長期に休めますので、その間に自分のやりたいことに注力できます。

一度休学中にトライをしてみて、それで手応えを感じたらそのまま中退。
もしダメでも大学に戻って卒業して就職ということが可能ですので、使わない手はありません。

休学であれば、就職にも大きな影響はなく、その期間にやりたいことに従事していたという事実は場合によってはプラスに働くこともあると思います。

大学の価値はその人次第

大学なんか行かなくていい、行く意味ないという人をよく見かけますが、若者がその意見を鵜呑みしにしてしまうのが一番危ないです。

結局は自分で考えることが一番大事なんですよね。
大学の価値は人それぞれなので、自分の人生に照らし合わせて必要だったら行く、不要だったら行かないと自分で判断するべきです。

人から言われて行く、行かないを決めるようなものではありません。

大人はきちんと大学のメリット、デメリットを説明してあげて、その上で選択させてあげるのが大事ですね。