個人ゲーム開発者としての考え方

Unityの開発者のためのイベントUniteが先日開催されました。
私もUnityは多少使用しているのと、またUnityに関わらず、個人ゲーム開発者として色々参考になる話も多く、是非来年は参加してみたいと思いました。

その中でも、「和尚」こと、いたのくまんぼう氏のスライドを見て、色々思うところもありましたので、感想含め色々書いていきたいと思います。

元の資料

下記で公開されています。

今後ゲームアプリで収益を目指している方は必読と言えるような内容です。
見てない方は見てみましょう。

ゲームを作りながら生計を立てることについて

完全に自作ゲームのみの収益で生計を立てることは結構難しいです。
これまで全くゲーム制作に携わっておらず、まっさらな状態からゲームを作ってそれで生計を立てようというのは、
まさに宝くじを買って仕事を辞めるようなものです。
(イラストとか特技があればまだ可能性はありますが・・)

スライドにある通り、安定した基盤がある中で少しづつ技術、ノウハウ、マネタイズ手法など学びながらシフトしていくのが現時点のベストだと思います。
私も会社勤めの中で、自作ゲームを作りながら、今は受託+自作というスタイルでやっています。

個人開発のトレンド

何と言っても最近は脱出ゲームの人気がすごいと感じています。
ゲーム開発したいという方も脱出ゲームから入る方が多いのでは無いでしょうか。

ただ、脱出ゲームも数がかなり出てきたので、今後は高クオリティや何かしらの工夫をしていかねば難しいのかもしれません。

放置ゲーム、クリッカー系がスマホユーザと相性が良いというのは納得です。

収益を考えるのであれば、スライドの通りゲーム性よりは、暇つぶしとして優秀なものを作ったほうが良いです。
暇つぶしとして優秀なものはどんなものか。
 
 ・短い時間ですぐにできる
 ・簡単操作
 ・適度な刺激
 ・(できれば)良いデザイン

複雑なゲーム性は取り払ったほうが良いと思います。
ベストなのは、簡単操作だけど奥が深いというよく聞く文言ですが、それに確実に実現するアプリが強いと思います。

目指せYouTuberでもそういった点は意識しており、例えば撮影時のおまかせボタン、動画の結果画面等の細かい値は遊び方で補完など、
最初は何も考えずにタップするだけで操作でき、なんとなくわかってきたら色々試せるような仕掛けを意識しました。

ゲーム製作者だけど、ゲーム性は求められていないというのは、なんとも複雑な気持ちになりますね。。

作家性

ランチタイムセッションでもキーワードに上がりました。
ここ数年で成功された個人開発者に共通しているのが作家性だと思います。

大手企業が参入している中で個人がやっていくには作家性(その人ならではの強烈な個性)が必要になってくると思います。
ただそこまで意識せずとも、続けていれば個人開発者は作家性が出てくるのではないかと思います。

理由として、自分の好きなものを作り続ける、限られたリソースの中で作っていくのでおのずと作品同士で類似点が出てくるなど色々理由は考えられます。
スライド内でも出てきましたが、やはり続けることが一番大事ですね。

ただ続けると言っても、自分がどれだけ続けたいと思っても続けることができない状況になるかもしれません。
そういった状況にならない努力も含め、開発を続けることができる環境づくり、収益の確保も開発を続けるためには必要です。
意思だけではどうにもならないこともありますからね。

今後の個人開発者

数十年前と比べると、確かに個人でゲームを作って生きていくというのは実現しやすくなってきたと思います。
ただ、今後はどのようになっていくかわかりません。
個人開発者というと、どうしても技術や、自分の作品へのこだわりが強くなりがちですが、一番必要なのは変化に対応していく力だと私は思っています。
あとは自分の作りたいものと、市場が求めているものをうまく取り入れるバランス感覚ですね。

先は長く、茨の道です。頑張りましょう!