個人開発者のゲームはなぜ遅れるのか


  

現在製作中のアプリは本当は昨年の12月中に完成予定でした。
このアプリに限らず、これまで作ってきたアプリは大体予定を超えてのリリースとなっています。

twitterで他の個人開発者の方を見ていても、リリースが遅れているということをつぶやかれている方も多いです。

なぜ個人開発者のアプリリリースは遅れるのでしょうか。
色々な要因はあると思いますが、私の場合の主な要因は下記の4つです。

・見積もりの甘さ
・仕様変更
・モチベーション
・他の作業の割り込み

他の方が全てそうとは限りませんが、共通点はあると思います。

見積もりが甘い

最初のスケジュールを立てる段階で、どのような作業が必要かの洗い出しが十分にできていません。

私の場合、まず作りたいという思いが先にあり、設計も不十分にとりあえず自分の作りたいところからいきなり作り始めるスタイルが多いです。

とりあえず作ってみて、その後ブラッシュアップや肉付けしていき、最終的にゲームとして完成させます。

その場合、最初に全体像が見えていないので、どのような機能が必要で、どの程度必要かという見積もりもかなり曖昧です。
とりあえず作っていって、完成したら公開という作り方も個人開発では可能なので、そもそも見積もりなんかしないということもあります。

後から後から必要な作業が、どんどん出てきて、期間が延びていくというわけです。

仕様変更

個人制作の場合、仕様はもちろん自分で決めます。
それが醍醐味でもあり、面白さでもあるのですが、途中の仕様変更はいくらでも可能です。

通常であれば顧客から仕様変更要望が出て、なるべくなら変更の少なくなるように調整を進めていくんですが、個人開発では自分が顧客であると同時に開発者でもあるので、自分がやると決めればどこまでも変更は可能です。

それの良し悪しはあるにしても、仕様変更が発生すれば、実装にかかる時間も必要になりますので、変更が多いほど当初の予定からはズレていきます。

モチベーション

作り始めた時は非常に楽しいんですが、開発を続けていると楽しくないなと感じるときがやってきます。
テストであったり、調整作業であったり、それは人それぞれですが、ずっと楽しいままリリースにこぎつけることはなかなかありません。
モチベーションがなくなれば、開発の進みは遅くなり、最悪の場合ストップ、エターナルと化すわけです。

個人制作において一番大事なことは、やり続けるというところで、結局のところ、自分がやるかやらないかです。

どんなに長くなっても、開発を続ければいつかはリリースできるので、それに関わるモチベーションは高い状態を維持するのがベストです。

他の作業の割り込み

自作ゲームの開発というタスクは、他のタスクに比べると優先度は低いです。
やらなくてもすぐには困らないということから、例えば他に締め切りのある仕事があれば、そちらを優先してしまいます。

当初自作ゲーム開発に充てる予定だった時間を別のことに使ってしまったということは多々あります。
そんなことしてたらいつまでたっても完成しませんよね。

予定通り進めるためには

個人制作といっても管理の方法は通常のプロジェクト管理の手法と同じです。

最初にタスクを整理して、それぞれ作業時間を見積もり、スケジュールに落とし込んで実行していくだけです。
あとは忠実にスケジュールに沿って実行していき、途中で発生する予定外の作業(仕様変更等)は、リリース時期に影響しない範囲で反映し、リリースを最優先に考えます。

ただ、通常のシステム開発同様、言うは易く行うは難しですね。
そんな簡単に実行できれば、世の中にデスマプロジェクトは存在しません。

自分のスタンス

私の場合は完全に一人なので、言ってしまえばいくらリリースが遅れても誰にも迷惑はかかりません。
なので、いくら遅れようが楽しんでやれればいいのかなという思いです。

ただ、遅れるとその分収益は減るので、その辺バランス取りつつ、日々開発を続けています。

私の場合は、リリースしないとやばいと感じる「ギラギラ期」とのんびりやっていいかなと考える「まったり期」が交互に訪れる中で開発を続けています。
「まったり期」の方が精神的には楽なのですが、「ギラギラ期」の方がやはり進みは早いです。

大事なのは楽しむことだと思うので、それを忘れずになるべく早くにリリースしたいですね。