クラウドソーシングで受注するコツ【提案文の書き方】


 
こんにちは、natsukazeです。

私は現在受託の仕事をしていますが、その中でも大部分がクラウドソーシングです。

クラウドソーシングで実際に仕事をした人はわかると思うんですが、受注するときの提案文て困りますよね。

その内容次第で受注できるかどうか変わってくるので、仕事を取る上でよく考えないといけない内容です。

ちなみに、私はアプリ制作のプロジェクト方式のもののみ行っていますが、現在までの実績は下記の通りです。

提案数:13
受注数:10

なお、ここでの提案数とは依頼者側の都合でキャンセルになったものは除き、実際に提案者の誰かがプロジェクトを実施したもののみを集計しています。

ちょっと数が少ないと思えるかもしれませんが、アプリ開発って短くても2ヶ月ぐらいはかかりますし、長いもので1年以上かかるんで、2015年から始めたとしてこんなもんかなと思います。
これに加えて提案以外の直接依頼もありますからね。

数字だけ見ると結構受注できてますよね。
ちなみにどれも特別金額を安くしたわけではありません。
設定金額の範囲内ですし、一部の案件では予定金額を超えたものもあります。

そんな中でも受注できたのは、提案文の効果が大きいのではないかと思います。

今回はそんな私が実際に使用していた提案文の構成を紹介しちゃいます。

クラウドソーシングで受注率を上げたいあなた、必見ですよ。

提案文の構成

早速提案文の構成ですが、下記のようになっています。

  • 紹介
  • 作業内容
  • 仕様
  • 対応OS
  • 納期
  • 納品物
  • 報酬
  • 依頼者に準備してほしいもの

アプリ制作に特化した内容になります。
システム開発などの似たジャンルでは参考になる箇所も多いと思います。

紹介

まずは自分の紹介ですが、長々と自分の紹介を書きすぎないこと。
依頼者は基本的にプロフィールも見ると思いますので、ここでの紹介は簡単にしましょう。

作業内容

依頼文からわかる自分の行うべき作業を書きます。

アプリ開発であれば、iOSアプリの作成、AppStoreへの公開手続きとかですかね。

前提条件もある程度書きます。
使用するフレームワークであったり、アプリに使用する素材をどちらが用意するかや、納品後のバグの対応などです。
詳細に書いた方が依頼者側も安心ですし、あとで揉めることも少なくなるので、書いておきます。

詳細に書くのは中々大変ですが、一度書いてしまえば、あとは基本的にコピペでいいと思うので、頑張りましょう。

仕様

依頼文からわかるアプリ仕様を再定義します。
また依頼文にないものについては、確認、または前提条件としてつけて、記載します。

アプリの場合、サーバとの連携があるのかとか、言語対応、画面向きとかですかね。

対応OS

想定するOSを記載します。
iOSXX以降とかいう書き方で良いと思います。

納期

納期を書きますが、クライアントにとってこの納期が成果物の納品日なのか、アプリの公開日なのか、アプリが完成する日なのか曖昧ですよね。

基本的にアプリ完成後はクライアントに確認してもらうので、その辺のタイムスケジュールも記載し、納品日は全てが終わる日にします。

アプリ仮完成、クライアント確認、修正、アプリ完成、アプリ公開、成果物納品という流れですかね。

アプリの確認方法なんかもクライアントは多分わからないので伝えておいた方がいいですね。
iOSアプリであればTestFlight、Androidアプリであれば、APKファイルを直接送るか、GooglePlayConsoleのテスト機能を利用しましょう。

納品物

ソース類は納品するとして、アプリの渡し方も明記しておきます。
iOSアプリも、Adnroidアプリも公開後に譲渡という手段が可能ですので、その辺も書いておきましょう。
公開までをこちらで行い、クライアントはアカウントを用意してもらってそこに移す感じです。

報酬

希望報酬を書きます。
細かいですが、消費税、クラウドソーシングサイトの場合手数料もあるので、その辺りも詳細に書いておきましょう。

依頼者に準備してほしいもの

クライアントに準備してほしいものを記載します。

何を準備すれば全くわからない人もいるので、詳細に書きます。
アプリの場合、仕様書であったり、クライアント側の公開アカウント(Apple Developer Program等)の登録等ですね。

受注するためのポイント

提案文の中身を書くときに常に考えていることをまとめます。

相手のことを考える

一番大事なのが、相手が何を望んでいるかです。

依頼をした上で、最終的に何を実現したいのかを考えて、その上で提案内容を考えていきます。

例えば、既存アプリの作り替えの案件があった場合、なぜ作り変えるかを確認し、もし作り変える必要がなく、改修で済むのであればその方法を提案します。

こちらの収益は少なくなるかもしれませんが、クライアントにとって一番良い方法を提案することが、長い目で見るとトータルでプラスになります。

ちなみに、そういった案件を何件か受注しましたが、継続的に依頼をいただける関係となり、完了後の評価も良い評価をいただけました。

自分の紹介を書きすぎない

よく自分はこんなに実績があってこんなにすごい、とアピールする方がいらっしゃいますが、知らない人からそんなにアピールされても「はぁ〜、凄いんだな〜」ぐらいにしか感じません。

アピールすることはマイナスにはなりませんが、その際は必ず相手も確認できるようなものをつけましょう。

ポートフォリオであったり、自分の制作物なんかですね。

文字だけでアピールされても逆に怪しく感じてしまいます。

依頼者の視点で考えたときに、実績がすごいけど、提案内容はテンプレという人と、実績はないけど、依頼内容をよく確認した上で、色々な提案をしてくれる人どちらを選びたいかということです。

多分後者ですよね。

アピールしたいのはわかりますが、それはプロフィールの箇所に書いて、提案時は短めにしておきましょう。

初心者、未熟者アピールは絶対しない

最初って不安なので、「初心者ですが誠意を持って必ずやり遂げます。」とか書いちゃいますが、絶対ダメです。

初心者に依頼したいと思いますか?
仮に自信がなくても、そんなことは書いちゃダメです。

そのアピールは自分に逃げ道を作っていることと同じです。

プロとして高い意識を持って仕事に臨みましょう。

まとめ

クラウドソーシングでなかなか受注できない人向けに、今回の内容をまとめました。

常に大事なのが、依頼者が何を考え、どういう人に依頼をしたいか、ということを見極めることです。

これらを駆使して、是非受注率アップにつなげてください。